これからwebライターをはじめたいとは思うけれど、どんなパソコンを使うべきか迷うという人も多いでしょう。
「パソコンに詳しくないし、スペックを教えられてもよくわからない」
「そもそも、どのくらいのスペックのパソコンが適しているのかもわからない」
このように悩んでしまう気持ちもよくわかります。ですが、よくわからないまま適当に選んでしまうと、webライターとして活動しはじめてから余計に悩む可能性があります。
そうならないためにも、最低限の知識を得て、自分に合ったパソコンを選ぶ必要があるんですね。ある程度のスペックのパソコンを持っておけば、スペック不足で作業が進まないなんてことはなく、効率的に案件を仕上げられるようになりますよ。
かといって、店員さんに勧められるまま無駄にハイスペックなパソコンを買って、機能を持て余すというのも避けたいところ。
そこで、webライターとして約10年活動しており、クラウドソーシングサービス以外に企業からも直接案件を受注している私、サイトウマサミがおすすめのパソコンの選び方を紹介します。
webライターになりたいのなら、ぜひ参考にしてみてくださいね!
webライター活動に適したパソコンとは

パソコン、と一口に言ってもノートパソコンかデスクトップパソコンか、または近年流行のミニPCかで意見はわかれます。
そこで、まずはそれぞれの利点を簡単に紹介します。
持ち運びをするならノートパソコン

webライターのパソコン選びでまず候補に挙がるのがノートパソコン。
持ち運びが簡単で、モニターやキーボード、マウスと同じ役割を持つトラックパッドが一体になっているのが、ノートパソコンの大きな特徴です。
はじめからすべて揃ったもの、省スペースで済むものを探している人におすすめです。
スペックの高さを重視するならデスクトップ

ノートパソコンとは対照的に据え置きで使用するのがデスクトップパソコンです。
モニターやマウス、キーボードが別になっていて、それぞれをセッティングする必要がありますが、その分ハイスペックなものが多いというメリットがあります。
また、ノートパソコンは画面が13~16インチと小さめになのに対し、デスクトップは大きなモニターを接続して使用できるのも利点といえるでしょう。
ミニPCは省スペースさがメリット。しかしデメリットもあり
AmazonをはじめとしたECサイトでも近頃見かけるミニPC。
こちらはデスクトップのように場所を取らず、モニターに直接つけて使用できるというように、省スペースさが大きな魅力です。
価格も安いものが多数で「もうこれでいいんじゃないかな」と思うかもしれませんが、パソコン初心者にミニPCはおすすめできません。
ミニPCは本体が熱くなりやすい排熱性の問題もありますが、信頼できるメーカーがあまり多くないという大きなデメリットが存在します。
中国のメーカーの独壇場で、なかにはMINISFORUMやGEEKOMのように、きちんとしたWindows OS(パソコンを動かすアプリのようなもの)を搭載していて信用できるブランドもあります。しかし、安いミニPCは、販売用として使ってはいけないライセンスで売り出しているのが大半。
さらには、高負荷に耐えられる作りになっておらず、作業しているうちに壊れてしまう可能性もあります。それを見極めるためには、ある程度のパソコンの知識が必要です。
そのため、初心者で予算をかけられないからこそ、きちんとしたメーカーのノートパソコンやデスクトップパソコンを選ぶ必要があります。
webライター向けのOSの選び方
前述でも少しだけ触れましたが、パソコンはOSの選び方も重要です。
OSは大きくわけてmacとWindowsの二つ。
クリエイティブ作業ならmacOS
macはiPhoneを発売しているapple製のパソコン用OSです。
画像や動画などを処理するといったクリエイティブな作業に強いのがこのmacOSを内蔵したmacbookやiMac。
webライターはWindowsがおすすめ
一方、Windowsは多用途に使える汎用性の高さがメリットです。
価格も比較的リーズナブルで、カスタマイズもしやすいというのも嬉しいポイント。
また、webライターが文章を納品する際に使うMicrosoft Wordや構成案をまとめるExcelを利用しやすいので、webライターにはWindowsが合っているといえます。
webライターが求めるパソコンスペックは?

パソコンに詳しくない、もしくは機械関係が苦手だけれどwebライターはやってみたいという人も多いでしょう。
そんなあなたでも参考になるよう、できるだけ簡単に説明しますね(短くとは言っていない)。
では、実際のところwebライターはどの程度のスペックがあればいいのでしょうか。
まずはざっくりとパソコンスペックを述べて、それぞれについて説明します。
webライターに適したパソコンスペック
CPU | intel Core i 5 / Core Ultla 5 または AMD Ryzen 5以上 |
メモリ | 16GB以上 |
ストレージ | 256GB以上(HDDではなくSSD) |
CPUはスペックがほどほどに高いものを選ぼう
CPUはパソコンのスペックのなかでも最重要な部分です。パソコンの頭脳そのものともいえるパーツで、ここのスペックが低いと作業が円滑に進みません。
とはいえ、高画質なゲームをしたり配信活動をしたりなどの高負荷な作業をするわけではなく、webライターはあくまでwebライティングがメイン作業。そのため、過剰にスペックが高いCPUを搭載する必要はありません。
webライターに求められるのは、
- 文章作成
- 複数のサイトをチェックするマルチタスク性能
- 簡単なサムネイル作成やフリー画像の取得
以上の作業です。
文章を書きながら、ブラウザで複数のタブを開いて作業をするというのは、思った以上にCPUを使うので、ミドルクラス以上の性能は必須になります。
その上でおすすめなのが、表にある通り「intel Core i 5 / Core Ultla 5または AMD Ryzen 5以上」です。
intelもAMDもCPUの大手メーカーですが、高性能すぎず低すぎもしないのがどちらも『5』と名前につけられたCPUということになります。
低価格帯によく見かけるintelのCeleronやN100などは、基本的にはコストを削減した廉価版のCPUです。
家庭でちょっとした作業に使う程度なら問題ありませんが、webライターのように仕事で使うには性能が低いと言わざるを得ません。
Core i 5でもWindows11が使えないものもある点は注意
ただ、intel Core i 5 ならなんでもいいのかというと、そうとも言えません。
おすすめしているOSのWindowsには、Windows10や11のような種類があります。現行で使われているのはWindows11で、前のモデルのWindows10は2025年10月にサポートが終了。
そして、Windows11を使える最低限のCPU要件を満たすものとして、Core iシリーズは第8世代、Ryzenは2000シリーズ以降とされています。
つまり、第7世代(Core i〇 7000 ※〇は3~9が入ります)やRyzenの1000番台は、そもそもWindows11が使えません。
「中古で安い!」「このパソコン安いかも」と思ってこの条件に当てはまるものを買ってしまうと、Windows10のものだったり、無理やりWindows11を入れた粗悪品だったりする可能性があります。
そのため、Windows11が使える第8世代(Core i〇 8000)以降か、Ryzen〇 2000以降のものを選びましょう。当然ですが、世代は新しければ新しいほど性能が良いので、予算に合わせて新しい世代のものを選ぶのがおすすめです。
もっとも、CPUは細かくわけると数多くの種類がありますし、その性能たるやピンからキリまでさまざまです。私もスペックを網羅しているわけではありませんし、PCに詳しい人から言わせるともっと見るべき点は多いと思いますが、あくまで「webライターに必要な」CPUの選び方ということを念頭に入れてください。
メモリはできれば16GB以上が望ましい
CPUの次に重要なスペックとしてメモリのサイズですが、こちらはできれば16GB以上を目安に選びましょう。
現行のパソコンの多くが8GB以上になっていますし、8GBでも問題なく動きはします。ですが、8GBはわりとギリギリの容量だと思った方がいいでしょう。
メモリは、パソコンが処理できる作業の最大量と考えてもらえるとわかりやすいかと思います。
CPUは処理できるタスクの多さだとしてして、いくらCPUの性能が高くても余力が少ないとそもそもタスクを片付けられません。
もっとわかりやすくいうと、メモリが少ないパソコンで作業するということは、やらなきゃいけない仕事が山ほどあるのに、次から次に仕事を押し付けられている状態といえます。
目の前にこなすべき仕事がわんさかあるのに、上司から「これやっといて~」と気軽に仕事を投げつけられる。
しかも、上司からすると無茶ぶりとも思っていないのがたちが悪い。
仕事をする方からすると
「俺(私)の身体は一つしかないんじゃーーーい!」
と、机をばぁーん!と叩きたくなるようなものです。
私ならなります。
すみません。取り乱しました。
メモリの話に戻すと、メモリの量が多いと作業する人に余裕がある状態ということになりますね。
すでに仕事(処理)が終わっている、もしくはほかの作業をしても進行に支障はないので、
「あ、いいっすよー。やっときまーす」
くらいの軽い感じで返せるというわけです。
さて、多少(多少?)脱線はしましたが、メモリのサイズの大事さはわかっていただけたでしょう。
現実的な話をすると、メモリ8GBのPCでも操作は可能ですが、Windows11のパソコンで作業をする場合、Windows11を動かすだけで5GBくらい使うんですね。
その時点で半分以上のメモリを使用していることになります。
そこに複数のタブを開きつつ、サムネイル画像を作ったり、画素の大きい画像を開いたりするわけです。
これはかなり負荷がかかるといえます。
これは本筋からは脱線しますが、実際のところwebライターの作業をしている最中、ライティングだけでパソコンを使用するのかという問題もあります。
YOUTUBE、見ません?
もしくはradikoでラジオを聴いたり、Amazon musicやSpotifyで音楽を聴いたりしながら作業、しません?
もちろん、作業中に音楽は邪魔という人もいると思いますし、絶対ではありませんが、私のように音楽をかけながら作業する人ってわりと多いと思うんです。
作業用BGMなんて言葉もあるくらいです。
そういったパソコンの使い方も考えると、はじめの時点である程度のメモリはあった方がいいのでは?と個人的には思います。
もしくは、後からメモリを増設できるパソコンを購入してカスタマイズするというのでも問題はありません。
いずれ、8GBでは足りなくなる可能性が高いと考えておいた方がいいでしょう。
ストレージはSSDで258GBもあれば問題なし
ストレージとはパソコンに保存しておけるデータの容量のことです。
昔はハードディスク(HDD)を使用したものが主流でしたが、現在はパソコンの起動が早いSSDというパーツを使ったものがメインで使われています。
そしてデータ容量は258GB以上もあれば、webライティングをするだけなら問題ありません。
画像やファイルを保存する媒体としては256GBは少ないのでは?という声も聞こえてきそうですが、Google DriveやAmazon Photoのようなクラウドストレージでも事足りますし、外付けHDDやUSBメモリなどの外部メモリパーツもあります。
そのため、ノートパソコンなら256GB以上、デスクトップならはじめは256GB~512GGBくらいであとから増設するくらいで考えておいてもいいかと思います。
webライターはモニターの大きさも大事
ここまで、パソコン本体のスペックについて述べてきましたが、webライターはモニターの大きさも重要です。
あまり小さいと文章作成がしにくい上に、ブラウザを画面内で分割したときに見づらくなります。
そのため、ノートパソコンなら15インチ前後、デスクトップなら24インチ程度を想定しておくのをおすすめします。
私の場合は、ほどほどスペックのノートパソコンを購入し、自宅ではモニターと接続して2画面で作業しています。
外ではノートパソコン本体の画面で作業するか、モバイルモニターに接続しての作業がメインです。
パソコンのスペックがある程度確保できていればそういった使い方もできるのでおすすめですよ。
ノートパソコンのバッテリーは10時間以上持つものがベスト
ノートパソコンを外で使用する場合は、バッテリーの持ちも重要です。
充電できる環境ならいいですが、電源を確保できない場合も意外にあるもの。
なので、10時間程度は持つバッテリーを内蔵しているものを選ぶと良いでしょう。
webライターに向いているパソコンの価格は8~15万円で十分
さて、ここまで長々とスペックについて書いてきました(お疲れさまでした)。
ここで、一番気になる値段について述べると、
スペックも加味して8~15万円くらいの予算で買えるくらいのものを選ぶと良いでしょう。
こう聞くと「思ったより安いな」と思う人も多いかと思います。
家電量販店でパソコンを見ても20万円前後は軽くしますし、前述したスペックも踏まえてチェックするとさらに高いものばかり。
ですが、実際のところ家電量販店で販売しているモデルは、メーカーが入れている初心者向けのシステムがたっぷり詰まっているんです。
無駄を省いたコストパフォーマンスの良いパソコンをきちんと選べば上記で挙げた価格で、必要なスペックのパソコンは手に入ります。
webライター初心者におすすめのパソコン5選
ここからは、webライター初心者に、実際におすすめできるパソコンを5つ紹介します。
ECサイトで買えるものから、より専門性の高い公式オンラインショップまで含めて紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。
HP ProBook 450 G10
アメリカ発のPC・PC周辺機器メーカーのHP(ヒューレットパッカード)のノートパソコンは非常に使いやすいのでおすすめです。
Core i5も第13世代を搭載しており、メモリも16GBとここまで挙げてきたスペックをしっかりカバーしています。
モニターも15.6インチと大きめなので、自宅での作業も持ち運んでの作業もストレスなくできるでしょう。
CPU | intel Core i5 1334U(第13世代) |
ディスプレイ | 15.6インチ |
メモリ | 16GB |
SSD | 256GB |
OS | Windows11 Pro |
バッテリー | ── |
価格 | 128,293円(税込/2025年6月時点) |
ASUS VivoBook
台湾のPCメーカーで世界的に人気のあるASUS(エイスース)のAmazon限定VivoBookもおすすめ。
メモリは16GBで、CPUはRyzen 7 7730U、価格も10万円以下とリーズナブル。
本体が薄く重量も1.7kgと持ち運びもしやすいので、外でのライティング作業が多くなりそうな人にちょうどいいアイテムと言えるでしょう。
Microsoft officeの互換ソフト「WPS」も入っているので、officeがなくても問題ありません。
CPU | Ryzen 7 7730U |
ディスプレイ | 15.6インチ |
メモリ | 16GB |
SSD | 1TB(カラーによって異なる) |
OS | Windows11 Home |
バッテリー | 12.9時間 |
価格 | 89,800円(税込/2025年6月時点) |
FMVオンラインショップのパソコン全般
大手パソコンメーカーFMVのパソコンもおすすめ。

このオンラインショップのメリットとして、自分の好みにオーダーできるという点です。
好みのパーツでくみ上げることをBTOと呼びますが、これが簡単にできるのがFMVのメリット。
CPUの性能を決めたり、メモリを32GBにしたりなど、よりハイスペックなパソコンに仕上げられます。
自分で選ぶのは難しそう、と思うかもしれませんが、知識がなくても予算に合わせて選べるのでそれほど悩まずに済むでしょう。ただ、どちらかというとパソコンにある程度詳しい人向けともいえます。
公式サイトはこちらのリンクから↓
富士通ショッピングサイトWEB MART
acer Swift Go 14 AI Ryzen AI 5 OLED DCI-P3
台湾の有名パソコンメーカー「acer」のノートパソコンも激推し。
ぎりぎり15万円台と少し高額に感じるかもしれませんが、その分パソコンの性能は抜群です。
近年人気のあるAI PCで、MicrosoftのCopilot+PCなので、AI処理能力が段違い。
情報収集や画像生成なども効率よく行えます。
⇒Swift Go 14 AIの詳細を見てみる
CPU | AMD Ryzen AI 5 340 |
ディスプレイ | 14インチ |
メモリ | 16GB |
SSD | 512GB |
OS | Windows 11 Home |
バッテリー | 16時間 |
価格 | 159,800円(税込/2025年6月時点) |
フロンティア NLAシリーズ FRNLA513
BTOパソコンメーカーでゲーミングPCの質に定評がある「フロンティア」の一般向けノートパソコンもおすすめ。
数パターンありますが、なかでもFRNLA513がコスパが良くwebライターにはちょうどいいのではと個人的には思います。
バッテリーの駆動時間は3.4時間と少なめですが、スペックはすべて網羅していますし自宅作業にはかなり向いているノートパソコンです。
⇒FRNLA513の詳細を見てみる
CPU | AMD Ryzen AI 5 340 |
ディスプレイ | 14インチ |
メモリ | 16GB |
SSD | 512GB |
OS | Windows 11 Home |
バッテリー | 16時間 |
価格 | 115,800円(税込/2025年6月時点) |
新品は高くて手が出ないなら「中古」も選択肢としてアリ!
ここまでwebライターにおすすめのパソコンについて紹介してきましたが、人によっては
「新品じゃなくてもいい」
「少しでも安いほうがいい」
という場合もあるでしょう。
その場合は、あえて中古のパソコンを買うというのも選択肢の一つです。
そんな中古パソコンのなかでも、個人的には「PC WRAP」の商品に注目しています。
中古といっても、しっかり管理されていて徹底的にクリーニングされているパソコンは、使う上でなんの問題もありません。
さらに、中古なのに最長3年の保証が付いているというのは正直驚きです。
パソコンは5年もすれば、ものによっては寿命と言われています。新品でも保証は1年くらいが普通なので、中古で最大3年保証というのがどれだけ異質かわかるでしょう。
2万円台のエントリーモデルから、高負荷作業でも問題ないハイスペックモデルまで数多く揃えているので、新品でしっくりくるものがなかったという人は、一度チェックしてはいかがでしょう?
リンクを載せておくので、もし気になったならちょっと見てみてくださいね。
⇒PC WRAPで詳細を見てみる
webライターを頑張りたいならほどほどのスペックのパソコンを選ぼう
webライターとはいっても、求められる作業やデータは意外に多いものです。
最初に低スペックのパソコンを買っても、後からストレスを感じたり、作業効率が悪くて時間がかかったりも考えられます。
それを避けるためにも、ある程度のスペックのパソコンを用意しておいた方がいいですよ。
私もwebライターの端くれ。一緒にwebライターを楽しみましょう!
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