岩手と秋田の県境にある秘湯「国見温泉」は世にも珍しい緑色の温泉で有名。そんな国見温泉石塚旅館に外来入浴で行ってきたというお話。風情溢れる露天風呂や飲用も可能な内風呂など、楽しみが満載の国見温泉をご紹介。
お湯が緑色?秋田駒ケ岳の麓にある秘湯へ行ってきた
朝でも昼でもこんばんは、mitakehanです。
先日、岩手と秋田の県境(仙岩トンネル近隣)にある国見温泉石塚旅館に行ってきました。
世にも珍しい緑のお湯で、目でも楽しめて入浴しても気持ち良いので夫婦揃って毎年のように足を運んでいます。
もっとも、国見温泉へ行く前に別のお風呂にも入ってきたので、かなり大掛かりな温泉はしごになったわけですが。
岩手山麓から秋田駒ケ岳麓へ、山を上ったり下ったりと忙しい一日ではありますが、自分以上に温泉好きで車の運転もしてくれる嫁のおかげでこんな荒業も可能となったのです(いつもありがとうございます)。
自分ひとりでは基本的に運転がそれほど好きではないので、ここまでの移動はできなかったでしょう。
そこまでして、なぜ国見温泉石塚旅館に行きたかったのかと言うと、ひとえにそのお湯に惚れ込んでいるからと言っても過言ではありません。
まずは国見温泉がどんな温泉なのかざっくりと説明します。
国見温泉とは?その歴史をざっくりと説明
この温泉の利用は、文化文政時代古くは南部の殿様の隠し湯と
言われ、道なき道をかごに乗り湯治に来たことから始まります。引用:国見温泉石塚旅館公式HP
江戸時代も末期のころ湯治場として開湯していた、秋田駒ケ岳の山麓にある温泉。
南部藩が没落したのちに民間の経営者が経営するようになったそうで、それが石塚旅館として今なお続いているのだそう。
硫黄泉と炭酸水素塩泉の二つの効能が合わさり硫化水素型の泉質となっているとのこと。
湯の華(浴槽にたまる白い泥のようなもの)も豊富で、湯治客や登山客、公式サイトによると温泉マニアからも支持されているらしいのです。
石塚旅館へ到着
国道46号を岩手から秋田側へと進み、非常に長いトンネルとして有名な仙岩トンネル(長さは2.5kmほどもあります)がすぐそこの距離まで来ると右手側に道が分岐。
そちらへ曲がると、そこからは長く曲がりくねった山道が続きます。
石塚旅館への道へ入ったとたんにスマホの電波がなくなるという、これでもかというほどの山道をしばらく走るとひなびた雰囲気がなんとも素敵な国見温泉石塚旅館に到着。
高所恐怖症だけど頑張って橋の上から写真を撮ってきた
実は高所恐怖症な私、mitakehan。
車で高い場所を通るだけでも、こう、腰のあたりから砕け落ちそうになるのですが、温泉に入るためには覚悟を決めなければいけません。
そこで、せっかくなので一念発起して道中にある橋から景色を撮影してきました。
自分で言い出したのにも関わらず、へっぴり腰全開でヨタヨタと橋を渡るmitakehan。
呆れつつ手を貸してくれる嫁、マジイケメン。
そして、車へ戻る際には少し体を押され慌てふためくmitakehan(嫁ひどい)。
絶景なのはわかりますが、怖いのに自分で撮影するものじゃないと悟りました。
嫁が撮影した滝の映像
冬場は営業していないので注意が必要
山の奥深くで営業している石塚旅館。
冬期間の積雪は洒落にならないほどなので、冬期間は営業していません。
冬が明けても雪の被害がどれほどかによって営業開始日が異なるようなので、春先に行くには注意が必要でしょう。
水着や湯浴み着の着用もOK。女性でも安心して混浴風呂へ入れる
旅館入り口で外来入浴料金、一人600円を支払いいざお風呂へ。
と、その前に大事な確認をします。
網張温泉でも確認しましたが、ここ、国見温泉にも混浴露店があるため女性客は水着や湯浴み着を着用しても良いのか聞いてみたところ、
「大丈夫です。特に禁止してはいません」
というお返事をいただきました。
ちなみに女性専用の露天風呂もあるそうなので、水着でも混浴はちょっと……という女性の方も安心してお風呂を楽しめますね。
ビックリするほど緑なお湯に感動
ブログ記事にするのを決めたのは帰路についている途中だったので、お風呂を撮影しなかったことが悔やまれます。
撮影許可を取るのを失念していましたし、宿泊客などで人のいない時間帯がなかったのでどのみち撮れなかったとは思いますが。
出典:国見温泉石塚旅館公式HP
見事に緑色をしたお風呂で、入ってみると結構熱め。
浴槽には湯の華が沈殿していて、嫁はそれをすくってちょっとした泥パックにしていました。
内風呂も広く、男湯ではカランが4つほど、女湯も同じくらいあると言っていました。
ちなみに内風呂は男湯と女湯に2つずつあり、混浴露天風呂へそのまま出ることができる内風呂は少々狭い作りになっています。
温泉内には秘湯を守る会の提灯が飾られていたりして、こういったものを見るのもまた楽しいものです。
内風呂ではお湯が湧き出す給湯場所にこれ見よがしにマグカップが置かれていて、これを使って飲用するようなので試してみました。
その感想は、公式サイトの一文を引用して紹介します。
少し口に含んでみると驚きの不味さ
引用:国見温泉石塚旅館公式HP
なぜお湯が緑なの?硫黄と硫化水素イオンの化学反応らしい
以前、国見温泉に行った際には藻の影響で緑色になっている、と聞いた気がしていたのですが、どうやら専門の方が調査した結果、硫黄と硫化水素イオンの化学反応が原因なのではないか?とされていることを、この記事を書いていて初めて知りました。
論文をちらっと見てみたのですがレイリー散乱機構?硫黄コロイド?とちんぷんかんぷんだったため読み込むのは断念。
公式HPにPDFが貼られていたので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
口コミでも賑わいを見せている
湯治目的で来る入浴客も多いようで、
神経痛 (Mさん74歳男性の場合)
いろいろな薬を飲んでいるので、温泉に居るあいだは、病院の薬を休む事にしている。
腰や膝が痛くて注射、薬、鍼灸といろいろ試し、他の温泉も数箇所行ったがどれも思わしく
なかった。ここで初めて2泊し1日3~4回入浴し源泉を飲みました。3日目は足のしびれも
とれ歩けるまでに回復しました。家に帰ってしばらくするとまた痛みが出てくるが、ここに通う
うちに和らいでいる状態がだんだん長く持つようになり、最近は半年ぐらい何とか過ごせる
ようになりました。引用:国見温泉石塚旅館公式HP
神経痛や皮膚炎などでも高評価のようです。
公式HPだけではなくトラベルサイトの口コミなどでも概ね好評で賑わいを見せていました。
国見温泉・石塚旅館の地図・電話番号などの施設情報
温泉名:国見温泉石塚旅館
住所:岩手県岩手郡雫石町橋場国見温泉
電話番号:019-692-3355
(衛星電話の場合)090-3362-9139
営業期間:5月中旬から11月初旬まで(冬期間は休業)
冬期間の連絡先
国見温泉石塚旅館冬季事務所
岩手県岩手郡雫石町上町南16
電話番号:019-692-3355
FAX:019-692-5085
雪が融けたらまた国見温泉に行こうと心に決めた
夏の終わりに行った国見温泉石塚旅館。
秋には秋で、春には春で違った表情を見せる景色を見ながらドライブするのもまた楽しいもの。
冬の景色だけは見ることができないけれど、春に雪融けしたらまた国見温泉へ行こうと心に決めたmitakehanなのでした。
この温泉は本当に大好きです。
コメント
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